9月19日に就航し、10月末に無事デビューシーズンが終了した三井オーシャンサクラ。
この度、友の会会員のためにシニアオフィサーの方々がインタビューに応じてくれました。
それぞれのサクラの就航準備からデビューまでの苦労や、デビューにかける思いを語ってくれました。
<機関長 竹下博章さん>
1. 処女航海までの準備についてお聞かせください
「外国籍船の”Seabourn Sojourn”を日本籍船として新たに就航させるにあたり、各種機器の換装や整備、調整など、広範囲にわたる改修工事が必要となりました。
長崎のドックでは、就航に向けて数多くの工事や整備作業を進めてきましたが、限られた期間の中で無事にすべての作業を終え予定通り就航できるのか、不安を感じる場面も少なくありませんでした。
それだけに無事に初航海を終えることができたときは、大きな安堵感に包まれるとともに、これまでの苦労が報われたような深い達成感を味わうことができました。」
2. にっぽん丸とサクラはどのように違いますか
「にっぽん丸も素晴らしい船でしたが、サクラは発電機4台と推進モーター2基を備えており、設備の冗長性や安全性が高く、お客様に安全で快適な船旅を提供する上で大きな安心感があります。
一方で、サクラには外国製の機器が数多く搭載されており、構造や設計思想の違いから取り扱いや保守管理に細やかな配慮が求められる場面もあります。
にっぽん丸とは異なる難しさもありますが、優秀で頼もしいメンバーに恵まれ、互いに学び成長しながら、日々安全で安定した運航に努めています。」
「また組織体制にも大きな違いがあります。サクラでは、ITチームやブロードキャストチームなども機関部に統合されており、担当する業務の範囲が大きく広がりました。それに伴い、所属する乗組員もにっぽん丸の約5倍という大所帯となっています。
設備の規模はもちろん組織や管理体制の面でも大きな違いがあり、日々新たな発見や学びを重ねながら、機関長としてのやりがいを感じています。」
3. 直接お客様と接する機会はありますか
「機関部は基本『縁の下の力持ち』なのでなかなかお客様と直接お会いする機会は少ないですが、船内を歩いて機器のチェックをしながら、極力お客様にお声を掛けてご意見をお伺いするようにしています。
船内で電気が使えること、水が出ること、そして快適な室温で過ごせること。そんな当たり前の毎日を陰で支えるのが、私たち機関部の仕事です。これからも、その当たり前を大切に守っていきたいと思っています。」
